猟奇的で目が離せないヒロイン!!
響が新人賞に投稿した小説は、それを読んだ審査員の人生観を変えてゆく。
その圧倒的な才能に惚れ込んだ文芸編集者の花井は、編集部で、響とはじめて打ち合わせをする。
響のことなら、なんでも知りたい花井。
しかし天才少女は、自分の尺度と現実とのギャップを埋められず、発する言葉も行動も予測が不能。
響の目にこの世の中は一体どう映っているのか。
花井は響に当惑するほどに、響とは何かをますます知りたくなる。
響が鬼島に放つセリフが強烈ですね。
「書きたいものがないの?」
「ああ。」
「だったらどうして・・・生きてるのかなって・・・」(p.57)