じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【101】村上 春樹『スプートニクの恋人』

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

22歳の春にすみれは生まれて初めて恋に落ちた。広大な平原をまっすぐ突き進む竜巻のような激しい恋だった。それは行く手のかたちあるものを残らずなぎ倒し、片端から空に巻き上げ、理不尽に引きちぎり、完膚なきまでに叩きつぶした。―そんなとても奇妙な、この世のものとは思えないラブ・ストーリー。 (「BOOK」データベースより)

 

現実と夢のはざまで「ミュウ」と「すみれ」と「ぼく」はそれぞれ失ったものを探し求める。そしてそれはもう二度と戻らない。どこまでいっても満たされない喪失感漂う不思議な作品ですね。