じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【20】桜庭 一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet

子供はみんな兵士で、この世は生き残りゲームで。砂糖菓子の弾丸で世界と戦おうとした少女たち…。稀世の物語作家・桜庭一樹の原点となる青春暗黒小説。(「BOOK」データベースより)

砂糖菓子の弾丸を撃ちまくった海野藻屑。

砂糖菓子の弾丸を撃たれまくりベタベタになってしまった山田なぎさ。

のちに本当の弾丸を撃つことになる「ひきこもり」の、なぎさの兄、友彦。

藻屑に思いを寄せる、なぎさの片思いの相手、花名島。

そして、「当たったらやばいクイズ」の答えを簡単に答えてしまう藻屑の父親。

みんな「現実」という「弾丸」に撃たれてしまったのだ。