【89】佐藤 優『読書の技法』
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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知力をつけるために不可欠なのが読書であるが、そのための正しい読書法を身につければ、人生を2倍ね3倍豊かにすることができる。月平均300冊、多い月は500冊以上を読破する佐藤流「本の読み方」を初公開! 大量の本を読みこなすための「多読の技法」。基本書を読みこなすための「熟読の技法」。1冊5分の「超速読」で読むべき本と必要ない本を仕分け、知識を身につけるための30分で読む「普通の速読」を使いこなす「速読の技法」。記憶を定着させるための「読書ノートの作り方」。知識の欠損部分を埋めるための「教科書・参考書」の使いこなし方。小説・漫画の読み方にいたるまで、佐藤流の本の読み方を網羅しています。
「本はどう読むか」「何を読めばいいか」「いつ、どこで読むか」が実行できれば、本物の知識を身につけるための読書の技法を自分のものにすることができます。 (内容紹介)
【88】岡田 淳『二分間の冒険』
- 作者: 岡田淳,太田大八
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1985/04
- メディア: 単行本
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たった二分間で冒険?信じられないかもしれません。でもこれは、六年生の悟に本当におこったこと。体育館をぬけだして、ふしぎな黒ネコに出会った時から、悟の、長い長い二分間の大冒険が始まります。昭和六十年度うつのみやこども賞受賞。小学上級から。 (「BOOK」データベースより)
だからそのこたえはな、ゼロだ。竜がそういったとたんに、かおりがよくとおる声で、勝ちほこったようにさけんだ。「いってはならないことばをいった!」(p.195)
「だれにとっても、いちばんたしかなのは自分自身なんだわ、きっと。でもだれだって自分がたしかじゃないって思っているから、なにかべつのことやべつのもの、べつの人なんかをたしかなものって思っていたいのよね。」(p.219)
「かおり、たぶんきみのおしえてくれたこたえはまちがってないだろう。けれど、それだからこそ、ぼくの考えたこともまちがいじゃなかったと思うんだ。なぜかというと、ぼくがそう思ったからなんだ。ぼくがいちばんたしかなものなら、そのぼくがたしかだって思ったもの、みんなも、そしてきみも、ぼくにとって、きっとたしかなものなんだ。」(p.226)ダレカが誰なのか?それが問題なんだ。普通の人ならこの二分間の体験で、あっという間に白髪になっちゃいますね。でも大丈夫、あなたはあの伝説の剣を抜いたのですから、竜を倒すために選ばれし勇者なのです。ただし、みんなには内緒ですよ。
【87】岡田 淳『びりっかすの神さま』
- 作者: 岡田淳
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1988/10
- メディア: 単行本
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木下始が、転校してきた4年1組の教室であいさつをしようとしたとき、とつぜん目のまえにすきとおった男の人が、空中を飛んでいるのが見えた。背中に小さなつばさがあった。小学中学から。(「BOOK」データベースより)
【86】岡田 淳『竜退治の騎士になる方法』
- 作者: 岡田淳
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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その人はジェラルドと名のり「おれは竜退治の騎士やねん」と関西弁でいった。どうみても日本人だった…。「夢」さえすてなければかならず奇跡はおこる。夕暮れの学校でおこったふしぎな事件。小学校上級から。(「BOOK」データベースより)
「うそでなければ語れない真実もある。」(p.39)
『竜退治の騎士になりたければ、あなたが用をすませてトイレから出るとき、あなたのはいたスリッパはもちろん、すべてのスリッパを、つぎにつかう人がはきやすい向きに、きちんとそろえるのです。』『トイレのスリッパそろえたら、竜退治の騎士になれるんですか。』『本気でトイレのスリッパをそろえることができれば、そのことから、自分でつぎの課題をみつけることができるでしょう。』(p.56)
「竜って、みんなのとげとげしたところとかの、いやなところとちゃうやろか!」さけんだあとで、はずかしくなった。ジェリーのつくった話に本気になってしまったからだ。けれどジェリーは感心したようにぼくを見た。「きみ、めちゃくちゃ深読みするねんなあ。」(p.65)
なんだか深いっすねー。ジェラルドは役者であり、竜退治の騎士なのです。彼の話がすべて偽りだとしてもいいのです。竜を退治するすべての人が竜退治の騎士なのです。彼のようになりたければ、まずスリッパをそろえることから始めましょう。本気で人のために行動するのです。きっと『真実』がみえるはずです。
【85】神舘 和典『上原ひろみ サマーレインの彼方』
- 作者: 神舘和典,白土恭子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/10
- メディア: 文庫
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「百年に一人の音楽家だ」。チック・コリアら本場ジャズメンも絶賛するピアニスト、上原ひろみ。観客を興奮と感動の渦に巻き込む、パワフルな演奏とはじめる笑顔の裏には、常に全力を尽くす努力があった。「音楽で生きる!」と決めた十二歳から「新しい音」へのたゆまぬ挑戦―。若き音楽家の原点とさらなる魅力に迫る情熱のノンフィクション。 (「BOOK」データベースより)
「周りの人が支えてくれるから音楽ができる。私は心からそう思っています。実は、ずっと、とても恐れていることがあるんです。それは、まさしく今話していること。音楽家だから周りが私に合わせればいい、という自分本位の考えに陥ることへの恐れです。音楽をつくるときは、ものすごく集中します。自分自身にものすごくフォーカスする。そのときに自分以外のものがみえなくなる可能性がある。それで威張ってしまうような人を、アメリカではBOSSYって言うんですけれど、私は絶対にBOSSYにはなりたくないです」(p.40)
「自分がわがままになるのはね、ピアノの前だけでいいんです。そこだけは、私が思い切りわがままになっていい場所」(p.41)
「私が大切だと思っていることは、努力、根性、気合の三つです」「いい音楽をつくり続けるために、努力は当然必要です。そして、世界中のいろんな街を訪れると、根性や気合がいかに大切か、身にしみてかんじるんですよ」(p.99)
音楽は音楽であって、カテゴリー分けして聴くものではない。聴いて、気持ちいいか、そうでないか。心が震えるか、震えないか。彼女にとっては、何よりもそれが重要なのだ。(p.107)
常に全力。それが、突然やってきたチャンスに自分の前を素通りさせないために、もっとも大切なことだと信じた。(p.158)
巻頭の白土恭子さんの撮った客席の人々の笑顔が全てを物語っていますね。上原ひろみさんが奏でる魔法はこれほどまでに人々に感動を与え、幸せをもたらすのであります。自分もいつかはその空気をライブで感じたい。今はCDを聴きまくってます。やはり、上原ひろみは努力と根性の人でした。天才が天才を超えたお手本のような人です。