じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【71】矢野 祥『IQ200の「学び」の方法』

読む・書く・考える IQ200の「学び」の方法

読む・書く・考える IQ200の「学び」の方法

世界最年少でダブル博士号(生物学博士、医学博士)。大人になった「9歳の大学生」の天才らしくない勉強法とは。 (「BOOK」データベースより)

 

 天才といっても人間ですから、書かれていることはいたって普通のことです。いや、まてよ、もしかしたら・・・。


人生は、多くの人が言うように「旅」だと思います。あるときは危険な冒険のような旅、あるときは平凡な旅かもしれません。ただ共通しているのは、それぞれが「自分自身の旅」であり、誰も「明日、何が起こるかすべてを知っている人はない」のであり、また、どんな旅であれ「時間が平等に過ぎていき、終わりがある」ということです。他の誰かがあなたの代わりに旅をすることはできないし、100%予定どおりに進む旅もありません。また、永久に続く旅もありえません。(p.22)
「やりたいことがまだ分からない」という人もいるでしょう。そんなときは、まず自分を見つめることから始めるのがよいと思います。広く、多くの分野の本を読む。あるいは、過去に感動した経験を思い出してみる。そうすることで、自分が興味を持てるものを発見したり、無意識でいた自分の心の動きに気づいたりできます。(p.47)
私たちは読書から知識や情報だけを吸収するのではありません。自分では今まで考えたこともなかったような世界を目撃し、また時間と空間を超えた過去や未来の世界へ旅をし、さらに他者の心の中の世界に入り込むことができます。このとき私たちは想像の翼をはばたかせ、疑似体験をするのです。つまり本を「読む」ということは、自分ではない「もう一人の自分」に、さまざまな体験をさせることでもあるのです。(p.91
何でも「他人のせい」にして腹を立てる人がいますが、これも他人ばかりを見ているからです。自分自身を見ていません。《誰もが世界を変えることを考えるが、自分自身を変えることを考える人は一人もいない》これはトルストイの言葉ですが、まさにそのとおりでしょう。まず自分自身を見つめて、自分を変えること。そこから「世界を変える」第一歩が始まるのです。(p.185)
エジソンは次のようなことを述べています。《何かが計画どおりにいかなかったからといって、今までしたことがすべて無駄にはならない。それは成功に一歩近づいたということだ》1000回の実験をして、1000回目にやっと成功したとしても、それまでに行なった999回の実験は失敗ではないという意味です。999回の実験は、最後の成功に到達するための道のり、途中経過だったのです。(p.187)
《失敗したことがない人間は、何も新しいことに挑戦したことがない人間だ》アインシュタインはこのように語ったそうです。多くの人が言うように、自分が諦めなければ失敗は成功への道のりであり、すべての人が失敗を経験します。(p.188)