【15-2】桐野 夏生『OUT 下』
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/06/14
- メディア: 文庫
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主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。’98年日本推理作家協会賞受賞。 (「BOOK」データベースより)
雅子は十文字から新たなビジネスを請け負う。
もうこの時点で完全に「OUT」している。
あとは地獄の底までいくだけ。
カズオという存在はそんな雅子のひとときの安らぎだったのか?
いや、唯一の現実だったのか?
佐竹は雅子を憎み殺意を抱きつつ狂人ともいえる愛を与える。
雅子は佐竹をリカイする。
そして、この現実から飛び立つように「OUT」するのだ。