じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【15-1】桐野 夏生『OUT 上』

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)

深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞。 (「BOOK」データベースより)

なんとはなしに読んでいて、なんだか昔読んだことのある話だなと思ってネットで調べてみたら、やはり、15年くらい前に田中美佐子さん主演でしっかりテレビドラマ化されてました。当時ドラマを見ていた記憶はないのですが、渡辺えり子さんが出演されていたのは覚えています。(なんでだろう?)

夜中の弁当工場で働く雅子のパート仲間、弥生は夫のギャンブルによる借金を理由に怒りを抑えられず勢い余って殺人を犯してしまう。困り果てた末、職場で何かと頼りになっている雅子に相談する。雅子は他のパート仲間、ヨシエと邦子を半ば強制的に引き込み、3人で弥生の夫の死体をバラバラに解体し処分するが、邦子が公園に捨てた死体の一部がすぐに発見されてしまう。

賭博場とクラブ経営をしている佐竹は、賭博場に出入りしていた客の山本(弥生の夫)と弥生によって殺される当日の夜、揉め事を起こす。目撃者の証言により前科のある佐竹は殺人容疑をかけられるがすぐに釈放される。

店を潰され復讐に燃える佐竹はどうするか?

雅子、ヨシエ、邦子、そして雅子に心惹かれる日系ブラジル人の宮森カズオ、雅子の過去をしる街金の十文字・・・。

この後、どう展開していくのか?

下巻へ続く。