【14】村上 春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本
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1982年秋、専業作家としての生活を開始したとき、彼は心を決めて路上を走り始めた。それ以来25年にわたって世界各地で、フル・マラソンや、100キロ・マラソンや、トライアスロン・レースを休むことなく走り続けてきた。旅行バッグの中にはいつもランニング・シューズがあった。走ることは彼自身の生き方をどのように変え、彼の書く小説をどのように変えてきたのだろう?日々路上に流された汗は、何をもたらしてくれたのか?村上春樹が書き下ろす、走る小説家としての、そして小説を書くランナーとしての、必読のメモワール。(「BOOK」データベースより)
村上春樹さんのエッセイは初めて読みました。
読み終えた感想は・・・、
なんて読みやすいんだ!
小説ではいつもコテンパンに村上ワールドの渦に飲み込まれていた僕。
ようやく分かり合えた気がします。(涙)
僕も初心者ですがランナーの一人として共感できる部分があり、
彼を身近に感じることができてよかったです。
小説家にとってもっとも重要な資質は、言うまでもなく才能である。(中略)才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。(中略)集中力の次に必要なものは持続力だ。一日に三時間か四時間、意識を集中して執筆できたとしても、一週間続けたら疲れ果ててしまいましたというのでは、長い作品は書けない。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には---少なくとも長編小説を書くことを志す作家には---求められる。(p.108)
書くこと=走ること。
タフですね。
やはりすごい人です。