【13】劇団ひとり『青天の霹靂』
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/08/27
- メディア: 単行本
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学歴もなければ、金もなく、恋人もいない三十五歳の晴夫。一流マジシャンを目指したはずが、十七年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る―。人生の奇跡を瑞々しく描く長編小説。(「BOOK」データベースより)
デビュー作の出来があまりにも良かったのか、今作はなんだか期待はずれでした。
主人公はタイムスリップして自分が生まれた頃の両親に出会う。
自分だったらと考えただけでも恐ろしい。
淡々と物語が進んでいき、気がつけば終盤。
ペーパーローズのあたりはウルッときました。
「・・・だって、この花は自分のために咲いた花じゃないの。誰かに見られたくて咲いた花じゃないの。この花はね、私を喜ばせるためだけに一生懸命に咲いてくれた花なの」(p.222)
次作に期待します。