じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【111】住野 よる『君の膵臓をたべたい』

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。 それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。 そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。 読後、きっとこのタイトルに涙する。デビュー作にして2016年本屋大賞・堂々の第2位、 75万部突破のベストセラー待望の文庫化!

 

正直、泣けない。が、せつない。甘酸っぱくて、痛がゆい。これは決してハッピーエンドじゃない。消化不良な感じがしてスッキリしない。なんでだろう?やはりこのタイトルでしょうね。つまり、膵臓は食べちゃダメってこと。まんまとやられました。

まだ読んでいない君は【どこで泣いたらいいかわからない】くんにならないように。

 

「違うよ。偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ」(p.197)