じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【109】月村 了衛『土漠の花』

土漠の花

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を剥く。最悪の状況のなか、仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激しく攻撃されるのか?なぜ救援が来ないのか?自衛官は人を殺せるのか?最注目の作家が、日本の眼前に迫りくる危機を活写しつつ謳いあげる壮大な人間讃歌。男たちの絆と献身を描く超弩級エンターテインメント!(「BOOK」データベースより)

 

手に汗握るアクションエンターテイメント小説。仕方がないが戦闘描写の割合が多い。こういうのは疲れる。専門的な武器の名称を挙げられても困る。リアリティか。現実ではあってはならないことだが、ありそうで、なさそうで、娯楽として楽しんでいいものやら。なんだか複雑な心境。砂を噛むような。土漠だけに。