じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【95】赤川 次郎『死者の学園祭』

 武蔵野にある手塚学園。この一角にある立ち入り禁止の部屋に、3人の女子高生の姿があった。軽いいたずらを仕掛けるためだったのだが、彼女たちは気づかなった。背後に冷酷な視線があることを。そして、3人は次次と謎の死を遂げる―。クラスメイトの死に疑問を抱いた結城真知子は、1人で捜査に乗り出した。学園に忍び寄る恐怖の影に立ち向かう、女子高生探偵の活躍を描く青春サスペンス・ミステリー。 (「BOOK」データベースより)

 

 赤川次郎さんの作品を読むのは何十年ぶりだろう。あの頃の懐かしい匂いがします。物語のテンポ、文章のリズム、吸引力はさすがで、一瞬にしてその世界にいざなわれます。この作品はタイトルにもあるように、学園祭での演劇の中で連続殺人事件の全貌を明かすというところが斬新でしたね。