【92】筒井 康隆『ロートレック荘事件』
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/01/30
- メディア: 文庫
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夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。ロートレックの作品に彩られ、優雅な数日間のバカンスが始まったかに見えたのだが…。二発の銃声が惨劇の始まりを告げた。一人また一人、美女が殺される。邸内の人間の犯行か?アリバイを持たぬ者は?動機は?推理小説史上初のトリックが読者を迷宮へと誘う。前人未到のメタ・ミステリー。(「BOOK」データベースより)
何なんでしょうか?この感じ。
アガサ・クリスティのアクロイド殺しでしたっけ?「えっ?俺かよ」みたいな衝撃。
それにしても、せつない話ですね。典子さんの日記はヤバイです。苦しいです。
最初から仕掛けられたトラップに気づかずに、終盤のある時、「お前、誰だよ?」と思わずツッコミを入れました。まんまと作者の術中にハマったわけです。
おそらく映像化は完全に不可でしょうね。 いい作品です。