じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【82】本田 宗一郎『俺の考え』

俺の考え (新潮文庫)

俺の考え (新潮文庫)

「私たちの会社が一番大事にしているのは技術ではない」日本の自動車エンジンを世界的技術にまで高めたHONDAの創業者、本田宗一郎が爽やかに率直に仕事のエッセンスを語ります。景気の善し悪しを越えて“本物”を生むためのヒントの数々「技能よりアイデアを」「責任回避会議を開くな」「『甘い記憶』を叩き出せ」「試す人になれ」等々、一読すれば元気百倍、天才技術者の肉声エッセイ集。(「BOOK」データベースより)

塩水になったら、塩水のエラをつけた魚になり得なかったら、真水の魚は死んでしまうのだという原則を私は持っている。だから人が何といおうとかんといおうとかまわない。私は私だ。だれも経験者はいないのだから、私はあくまでも私の理論でいくよりしかたがない。(p.16)
 本田宗一郎の有難いお説教が満載。歯に衣着せぬ発言はじつに清々しい。思わず納得してしまう本田理論に何度も力づくでねじ伏せられた。こういう豪傑な人が日本を動かしていたと改めて感じさせてくれる。