じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【78】桐野 夏生『だから荒野』

だから荒野

だから荒野

 

 46歳の誕生日。身勝手な夫や息子たちと決別し、主婦・朋美は1200キロの旅路へ―「家族」という荒野を生きる孤独と希望を描き切った桐野文学の最高峰! (「BOOK」データベースより)

 森村朋美は46歳の誕生日、突然キレる。心にまとわりつくモノをかなぐり捨て長崎へ逃避。自由を手に入れたかのように思われたが、やはりただじゃすまない。様々な問題を乗り越え、彼女は強くなったのか?猛々しく成長したのか?いいえ、結局、何も変わってないのです。変わったのはクルマとゴルフバッグだけ。だから荒野なのです。