じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【64】チャールズ・ブコウスキー『勝手に生きろ!』

勝手に生きろ!

勝手に生きろ!

第二次大戦前後のアメリカを、グレイハウンドのバスに乗って主人公ヘンリー・チナスキーが駆け巡る。父親との葛藤、酒、女性関係など、20代前半のまだまだ自信のない青年のさ迷う姿を活写。(「MARC」データベースより)

  まったく、このろくでなしのくそったれが!おもしれぇじゃねぇか、このやろう!(ビートたけし風に)

     もし、この本のおもしろさがわからなかったら、あんたは七番通りとブロードウェイの交差点で、真っ昼間から青いバナナを売ることになるぜ。(本文より一部抜粋引用)

要するにおれは人生にうんざりしていた。ただ食べたり、寝たり、服を買うためにしなくちゃならないこと、そのものにだ。だからおれはベッドの中で飲んでいた。飲んだところで世界がなくなるわけじゃない。でも世界の方も、こっちの首を絞めたりはしない。(p.81)
 おれは思い知ったーーー愛に明け暮れる奴はヒマ人だってことを。(p.140)