【51】宮部 みゆき『蒲生邸事件』
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/10
- メディア: 文庫
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予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていた―。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。(「BOOK」データベースより)
長い。長すぎる。こんなに長くなきゃいけないのでしょうか。ここまで引っ張るほどの中身ではないような気がします。それに、どうも主人公に感情移入できません。まあ、しなくてもいいんですが、誰かになりきらないと物語に溶け込めないんです。入り込めないというか。
タイムスリップしてすぐの、この短時間のうちに人を好きになってしまう主人公が羨ましいとはおもいますが。ああ、一目ぼれってやつですね!
黒井さんはなぜそこまで蒲生憲之に尽くすのでしょうか?ああ、恋ってやつですね!
黒井さんはなぜ蒲生嘉隆と鞠江をあの時代に連れてったのでしょうか?ああ、殺人ってやつですね!