じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【44】バルバラ・ベルクハン『アタマにくる一言へのとっさの対応術』

アタマにくる一言へのとっさの対応術

アタマにくる一言へのとっさの対応術

すぐに役立つ言葉の護身術!相手との人間関係を壊さず、自分も傷つかない。いつでも、どこでも、誰にでも簡単にできる決定版・切り返しマニュアル。 (「BOOK」データベースより)

この本の中で紹介されている<相手の攻撃に対する12の受け答え>をマスターしましょう。そうすればきっとあなたにはだれもちかづかなくなることでしょう。めでたしめでたし。

<トレーニング①敵を空回りさせる ---黙って身振りだけで>

相手の攻撃に対して黙ったまま身振りだけで対応する。相手があなたの反応をいぶかしんでも、それを相手に説明しないこと。本来やろうと思っていたこと、やりかけた仕事にもどる。相手に注意を奪われない。これ以上、無駄なエネルギーを使わない。

<トレーニング②話をそらす>

相手の攻撃に答えず、まったく別の話題を切り出す。なんのことわりもなしに、あっさりと話題をかえてしまうこと。ただし、新しい話題を切り出したついでに、逆に相手をやりこめてしまおうと考えてはいけない。なるべくありきたりで深い意味のない話題のほうが効果的。

<トレーニング③ひとことで>

相手の攻撃をひとことでやり返す。ひとことで返答するのはエネルギーの消費を極力おさえた戦略。不快な言葉を浴びせられてもすぐなにも言えなくなって、うまい返しが思いつかない人にとくにおすすめ。ひとこと言ったあと、ひと呼吸間をおく。続けてなにか言いたくても、それ以上言わない。

<トレーニング④とんちんかんなことわざで>

相手の攻撃にまったく当てはまらないことわざで受け答えする。相手の不愉快にかかわりたくない場合、こうしたことわざを用いる。敵を混乱におとしいれ、ほったらかしにしておく。

<トレーニング⑤毒抜きの問い返し>

あなたを傷つけた言葉そのものを問題にする。相手にその言葉の意味を聞き返す。根拠のない批判をされたとき、この毒抜きの問い返しを試してみる。あなたを傷つけた言葉を骨抜きにして、それと同時に相手にも建設的な話し合いの場につくチャンスを与える。

<トレーニング⑥譲歩して賛成する>

相手が自分の正当性を主張して争いをしかけてきたら、相手の言うことに賛成し、相手の正当性認めてやる。それで相手の気がすむなら、よろこんで譲歩する姿勢を見せる。相手から文句を言われたり、ごうまんな口のきき方をされて、むかっときたときに使う。もちろん相手に譲歩しても、あなたになんの損害もない場合に限る。

<トレーニング⑦譲歩して、それでも意をつらぬく>

相手の見解や立場に理解を示しながらも、自分の要求を断固主張する。重要な話し合いや交渉をするときは、いつもこの「同意しながら断固主張をつらぬく」方法を活用する。相手に理解を示すことで相手の矛先をやわらげ、それからあなたの要求なり関心事に話をもどす。

<トレーニング⑧ほめ殺し

敵をほめあげて封じこめる。大げさにほめればほめるほど効果がある。 

<トレーニング⑨事実確認>

どっしりと落ち着いてかまえる。相手の攻撃を自分個人に向けられたものとものと思わないこと。相手の状態に注意を集中し、その状態を短くありのままに指摘する。相手の訴えや断罪に対して距離をおきたいときにこの方法を用いる。相手の批判が根拠のないただの非難中傷のたぐいなら、この戦略は効果抜群。

<トレーニング⑩対決>

侮辱されたことをはっきり口に出して言う。相手に面と向かって謝罪を求める。これまでの態度を一変する。パワーを全開にして、きびしい態度をとる。相手がなにを言おうが、かまうことはない。はっきり一線を引いて、こんな扱いはされたくないと相手にはっきり伝える。

<トレーニング⑪歯に衣着せずに>

なにがあなたを傷つけたのか、なにがあなたを怒らせているのか、短く正確に相手に伝える。相手の態度が卑劣なときは、話の流れを断ち切って相手の態度をはっきり指摘すること。

<トレーニング⑫ルールを明らかに>

相手に対してより快適な話し合いのルールを提案する。相手の攻撃がコミュニケーションを妨げるときは、話の筋を建設的な方向にもっていく。このことは相手といい関係でいたいとき、とくに大事。