【42】渡辺 健介『世界一やさしい 問題解決の授業』
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
- 作者: 渡辺健介,matsu(マツモト ナオコ)
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 単行本
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世界最高峰のコンサルティング会社で学んだ問題解決の考え方を中高生にもわかるように解説。学校では教えてくれない考える力のトレーニング。(「BOOK」データベースより)
この本は、著者がかつて働いていたマッキンゼーという経営コンサルティング会社で活用されている問題解決の手法と目標を達成させる為の考え方を分かりやすく二つの例をあげて解説してくれている。
《問題解決までの方法》
どんなに大きく複雑に見える問題でも、いくつかの小さな問題に分解すれば解ける。お医者さんのように、まずは問題の原因は何かを診断し(原因を見極める)、適切な治し方を考え出す(効果のある打ち手を考える)。
大体の流れとしては、
原因としてありえるものを洗い出す→原因の仮説を立てる→どんな分析をするか考え、情報を集める→分析する→打ち手のアイデアを幅広く洗い出す→最適な打ち手を選択する→実行プランを作成する→実行する
①「分解の木」・・・原因を探したり、アイデアを広げたりするのに便利
②「はい、いいえの木」・・・原因を調べる、考える道筋を明確にする
③「課題分析シート」・・・何を調べる必要があるかを明確にする
この三つの道具は問題の原因を見極め、打ち手を考えるのに非常に使える。
④「マトリックス」・・・縦横の軸で視覚的に効果を表す
⑤「実行プラン」・・・計画的に実行する
この二つの道具はより現実的に行動を起こすのに役立ちます。
《目標を達成する方法》
ひとつの大きな夢を成し遂げるには、長期的な目標と短期的な目標を同時に立てる。この数年どうするか、この数ヶ月どうするか、今日どうするか、というように、より具体的な目的を立てて行動する。
流れとしては、
目標を設定する→目標と現状のギャップを明確にする→仮説を立てる→仮説が正しいかチェックする
まず「分解の木」で選択肢を幅広く洗い出して、次に現実的に無理なものや自分の価値観に合わないものを削除して、選択肢を絞り込む。
⑥「仮説の木」・・・話の道筋を整理する
この「仮説の木」を使って、あらかじめ仮説の結論とその根拠を明確にしておく。そうすれば、何を検証すればよいか、そのためにはどのような情報が必要なのかが具体的になり、思考と結論にブレがないかをチェックすることができる。
仮説を立て、仮説に沿って情報を集める。「課題分析シート」を使って整理して、データを分析し、チェックする。
目標を達成できるかどうかは「よいプランを立てる」×「しっかり実行する」という掛け算で決まる。結局大事なことは、自分で考えて、決めて、行動する。この繰り返しなんだ。