じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【27】高野 和明『ジェノサイド』

ジェノサイド

ジェノサイド

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

まるでハリウッド映画のような壮大なスケールのエンタテイメント小説ですね。久しぶりにページをめくる手が高速に動きました。

人間の弱さ、儚さ、愚かさ、そして、生きていく強さと優しさと愛をリアルに表現しています。人間を殺す人間、人間を守る人間。人間にとって大切なものは一体何なのか?そもそも人間とは何なのか?

人智を超えた存在と遭遇したとき、人間はどうするのか?その答えがここにあります。