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じんの読書ノート

まぁ、とりあえず本でも読みましょうか。

【2】カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

不屈の精神で人生を切り拓き、アップルを復活させたジョブズ流ものづくりと生き方のヒント。ベストセラー『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』の著者、待望の第2弾。(「BOOK」データベースより)

イノベーションとは何ぞや、ってとこからですよ僕なんかは。

イノベーションとはものごとの新しい進め方で、よい方向の変化をもたらすもの」である。 暮らしをよくするものと言ってもいいだろう。(p.11)

スティーブの・・・、失礼、私はいつもスティーブ・ジョブス氏を心の中でスティーブと気軽に呼んでいる。もちろん公式の場で(非公式の場でも)会ったことはないし、正式に紹介もされていないし、向こうは私の存在すら知らない。(←非常に残念なことだ!)

スティーブのイノベーションのおかげで今まで想像もつかなかった夢のような体験が可能になったと言っても過言ではない。現に今もこうしてiPhoneでブログを書いているし。そもそもパソコンを使いやすくしてくれたのは彼なんです。「トイ・ストーリー」を観る子供の笑顔が見れるのは彼のおかげなんです。

この本の中に何度も登場するキーワード「Think different(シンク・ディファレント)」という言葉の中に彼のイノベーションの秘密が隠されているかもしれませんね。

この本は7つの章に分けられ、その7つがそのまま彼の生き方の基本理念、法則として紹介されていて、この法則を使うとキャリアや会社、顧客、製品などについて、いやでも今までと違う考え方をするようになると著者は述べています。

  1. 大好きなことをする
  2. 宇宙に衝撃を与える
  3. 頭に活を入れる
  4. 製品を売るな。夢を売れ。
  5. 1000ものことにノーと言う
  6. めちゃくちゃすごい体験をつくる
  7. メッセージの名人になる
自分の心や直感に従う勇気を持とう。本当はどういう人になりたいのか、意外なほどわかっているものなんだ。 ---スティーブ・ジョブズ

美しいフォントを持つコンピュータ、マッキントッシュが誕生したのはジョブズがリード大学にてカリグラフィーのコースをとったことによる影響が大きいが、そのコースを選んだ理由はただひとつ、「興味をそそられたから」だという。

彼がカリグラフィーに興味を抱かなかったら、今の世界は、我々の生活はどうなっていたのだろう?考えただけでも恐ろしい。少なくとも誰でも使えるパソコンは存在しなかったはずだ。当然そこにはスマホなんて存在しない。

イノベーションは情熱からスタートする。スティーブ・ジョブズはくり返し語っている。

大好きなことをやれ、妥協するな、である。

コンピュータ業界最大の勝利を目前に大敗を喫したゼロックスに欠けていたのは、スティーブ・ジョブズのように地平線の向こう側が見渡せる程の「ビジョン」だったのではないか。情熱があってもビジョンがなければどうにもならない。両方がなければイノベーションは生まれない。

イノベーションを成功させるためには、ビジョンを信じる人々がチームとなって働く必要がある。ジョブズもこう言っている。「これはチームスポーツなんだ。たくさんの荷物を背負って山に登るようなものだ。ひとりではできない」(p.106)

たしかにスティーブ・ジョブズは有名だが、ジョブズのビジョンに共感した仲間たちを忘れてはならない。

小さくまとまった計画など立てるな。そんなもので人の血は騒がない。 ---ダニエル・ハドソン・バーナム(建築家)

スティーブ・ジョブズの言葉ではないがシビれた。大きな目的をリーダーが示し、それをチームが信じたとき、初めて期待に応える行動が生まれるのだ。貧弱なビジョンからは貧弱な努力しか生まれない。

<魅力的なビジョンの特徴>

  1. 具体的
  2. 簡潔
  3. 徹底的

ジョブズがアップルを立ちあげたときのビジョン

「普通の人々にコンピュータを届ける」

簡潔で具体的で徹底的にビジョンを伝えようとしたのだ。

ケネディのビジョンはこうだ。

「10年以内に人を月面に立たせ、安全に地球まで連れ戻す」

これ以上具体的にはしようがない。

グレゴリー・バーンズの著書『イコノクラスト』に「他人と違う見方をするためには、過去に経験のないことをたくさん、頭に詰め込むのが一番いい。目新しい体験をすると認知プロセスが過去のくびきから解放され、頭は新しい判断をするしかなくなる」とある。さらに、「不慣れなものを突きつけられると、脳はいつもの認知カテゴリーを捨て、新しいカテゴリーをつくらざるを得なくなるのだ」「新しい体験で脳を絨毯(じゅうたん)爆撃しろ」と言う。

スティーブ・ジョブズの目に映るものが我々と違っているわけではなく、違うのは認知なのだ。他人と違う考え方をする鍵は、開拓者の目を持ち、人と違う形で物事を認知することだ。

これこそ、まさに「シンク・ディファレント」だ。

ボストンでマックワールド・エキスポを開催した1ヶ月後、アップルは「シンク・ディファレント」という広告キャンペーンを展開した。このCMが総崩れだったアップルのイメージをたった30秒で回復させてしまった。ジョブズが不在だった11年間の暗黒の時代を30秒で吹き飛ばしたのだ。その後のアップルの快進撃はご承知の通り。

Appleの伝説のCM『クレイジーな人達がいる』 - YouTube